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占いと霊能の違い
幸せになるために





 

占いと霊能の違いについて

 

 昨今、霊感・霊視その他の超越的な何かを思わせる表現で集客をしているネット占いや、電話占いのサイト
 がとても多くなりました。そして、それらのサイトを利用した方から、金銭的な被害、精神的な被害、
 人によっては深刻な性的な被害を受けたという内容の相談が多くなっています。

 このページでは、あくまで私の個人的見解ではありますが、一人でも前出のような出来事で苦しまれたり、
 困ったりする方が減ればと思い、また、健全に、楽しく占いを楽しんで活用して頂けるように、占いと
 霊能の違いをつたないながら、説明しています。もちろん、私の知らない世界もたくさん存在しますので、
 ここに書かれている事が必ずしも正しいとは限りません。しかしながら、決して安価ではない上に形が残らない
 業種でもあります。
 占いや霊能者による鑑定サービス系は、悲しいかな無くなることはない業種かと思われますが、大切な事は
 利用する側の人が、正しい知識と理解をもって利用されることです。参考までに目を通しておいて頂ければ
 と思います。

 ★占いとは?
 理論的根拠をもとに体系づけられた学問的要素を基準に、自然現象や人の命運を推測する物です。命術と言われ、
 人の運勢や国家の盛衰、天候の予測、紛失物の捜索、事件の推移などを見ていくものと、卜術(ぼくじゅつ)と
 いって、特定の道具類を媒介して直感的な予測や物事の可否を見極めるものと、相術といって、あるものの様相、
 特徴、配置から吉凶を判断するものがあります。卜術、相術は質問した時期やタイミング、状況により、
 得られる結果にややばらつきがありますが、命術は同じ質問なら時期的なことなどはほぼぶれることなく、
 その動向や傾向を見ることが出来ます。
 占いの「占」の文字は占めるの意であり、また、口の上に卜が乗っている事もあり、膨大な事象知識からその人の
 何がどのくらい人生の割合を占めているかと、まさに易などで得た答えを口頭で伝えるの意があります。

 ★霊能とは
 個人の第六感的なものから得る情報をもとに、様々な事象を解明、解決する超感覚的な能力をいいます。
 一般の人には目視する事が出来ない霊体や神仏とおぼしきもの、死者との対話、神仏との対話、千里眼的な距離
 や時間や遮蔽物に関係なく肉眼で見ているかのごとく意図した場所や特定の事柄を映像として捉える能力などが
 代表的です。
 また、特定の儀式、祭儀、祈願、などを用いて願望達成などを願ったり、お祓いや除霊を行うなど多岐に渡ります。
 占いと違うのは霊能を用いて、人の運勢や困り事を見る場合、その回答には確固たる理論的、学問的根拠が無く、
 つづめていけばその人がそう感じたから、そう見えたから、となってしまうことです。

 人が何かを知りたいと願うとき、占いも霊能も、目に見えない世界の事を扱うという点では共通しており、
 導き出される答えもある程度見方が正しかったり、本当に能力が高ければ合致します。このあたりが、
 占いと霊能がごっちゃにされてしまう原因ではないかと思いますが、根本的にこの両者は切り分けが必要と私は
 思っています。
 どちらが正しくて、どちらがインチキという事ではなくて、物事には向き不向きがあります。例えば、
 相性を見る場合、占いの命術で見た場合、基本的な価値観は合うか?恋愛としての感情の交流はスムーズに出来る
 のか?子供は出来やすい組み合わせなのか?その他細々した事を根拠がある形で説明することが出来ます。
 しかし霊感や霊視ではその瞬間に見た事柄が基準になるため、答えは良いと言っても何がどう良いのか?を系統立て
 て説明しづらいという所があります。神様が良いと言っていると言ったとしても、どこの何という神様が何を
 根拠に良いと言っているのかが説明出来なければ、ただ単に良いと言われても釈然としないのではないでしょうか?
 逆に、死んだ親が何か言い残したことはないか?家の中に片づけ切れていない遺品などはないか?という質問ならば、
 あくまで本物の能力者であることが前提ですが、霊能のほうが明確に答えられるでしょう。
 占いでも見ることは可能ですが、せいぜい方位と安穏な感情をもって霊界にいるかいないか程度の答えと
 なってしまう可能性があります。

 その他にも、霊能を持つとされる人の能力に一定の基準がありません。そもそも霊感霊視とつなげていたり、
 霊感占いとつなげていたりする事が間違いです。霊感とは、目に見えない事柄や目に見えない事を感じ取る力を
 言い、霊視とは距離や障害物に関係なく、肉眼で目視しているかのごとく、特定の状況を見る事が出来る事をいい、
 透視もこの部類に入ると思います。霊聴は死者の声やその場に存在し得ない何かの音を聞き取ることが出来る能力を
 言います。
 そしてこの代表的な3つの能力を霊能者と名乗っている人全てがオールマイティに持っている訳ではないことが
 多いのです。ある人は、感じ取るだけ、ある人は見えるだけ、ある人は聞こえるだけ、みたいなのが大半です。

 こんな事を言うと、ただの年寄りだと思われるかも知れませんが、私は14歳からプロの占い師として占いを
 生業にしてこれまでやってきています。数十年前というか、まだ霊感霊視が現在のように占いのジャンルに
 なかった頃の人々は、どんなに苦労していても、ある程度の結論は自分の中に持っていて、それを実行するか?
 しないか?しないなら代替え案として、何か占いから提案してもらえる事はあるか?というスタンスで来られて
 いました。それが今は、なんだか占いに行けば、それだけで自分にとって都合の良い答えがあり、願望が成就
 できると思い込んでいる人がとても多いのです。
 また、多くの電話占いサービスでは鑑定を受ければ願いが叶うというような文言を謳っています。冷静に考えて
 みて下さい、この世に100%うまくいくとか、何々するだけでうまくいくとか(これは情報商材の世界でも多いですね)、
 があるでしょうか?
 そもそも、物事は因果応報と言われるように、原因があって結果が生まれます。行動しなければ成果は上がり
 ません。占いは何かを成し遂げようとするときに、いかに障害物や難事を最低限にして、効率よくその人が良い
 結果を手に出来るかを考察するだけのものであり、奇跡を起こす力は無いのです。これは霊能を謳ったサービスでも
 同様です。
 また、更に冷静に考えて下さい。今電話占い、対面占いにかかわらず占いのサービスを提供している業者は、
 軽く1万社を超えると言われています。1万の会社に数十名の鑑定士がいますよね?それらの人々が全部本当に能力の
 高い霊能者であるわけがありません。ジプシーやめれねぇぇwって人はそろそろここに気づきましょう。
 どうしても手が電話を手にしてしまう!という人はお友達に聞いてもらう方がまだためになると思います。

 奇跡というのは五体満足で、それらが自由に自分の意志で動かせて、目が見えて、耳が聞こえて、口がきけて
 自分の意志を他者に伝えられること。これ以上の奇跡はありません。極端な話ですが、一つの例として言うならば、
 有名なルルドの泉に病に苦しむ人々が出向き、本当に快癒したのは、ルルドの泉までの道程はとても大変で、
 それを病気をおしてでも、マリア様に会いに出向いたという病人の誠実さに神が報いたのです。
 最近では泉質に秘密があったと言うことも言われていますが、ロマンチックにとらえるなら、やはりそれは泉に
 出かけた人の努力の結果ってことになります。

 また、これを書くと商売あがったりになる気がしないでもないですが、「あの人の気持ち」ですが、これも
 冷静に考えて下さい。多くの人は自分自身が今まさに何を考えて何を望んでいるか?と言うことをいちいち
 考えて過ごしているでしょうか?
 相手の人もそうです。直接会って、目を見て話していれば、言葉の調子、目の動き、会話の内容からその人の
 心を「察する」事は出来るでしょう。しかしながら、文字だけのメールや今時だとLINEなどのメッセンジャーなどでは、
 なかなかはかれないところから、占いで聞くという事につながったのだと思いますが、人の気持ちに明確な回答など
 存在しないと思う方が精神衛生上良いと思います。日々刻々人の感情は置かれた状況、その瞬間瞬間関わった人から
 の刺激や影響で変化します。この点に振り回されて占いや霊能者への相談を続けている人は、まずは自分自身の心を
 見つめ直す時間を持つ方が有意義です。

 私は祖母が神道系の祈祷師、姉が死者との対話や降霊を行う霊媒でもあったことから、少なからず目に
 見えない世界の事も子供の時から色々と教わってきましたが、自分ではあくまで「占いをする人」と思っています。
 占い師という呼び方も実は結構抵抗がありますが、占いだけを純粋にする人を占い師として、霊能だけで人の
 あれこれを見るならば、占いと称される場には出てくるべきではないと思っています。しかしこれは一個人の見解に
 すぎません。したがって、昨今の占いと称されている中に味噌もクソも一緒くたになっているような所でサービスを
 利用する人は、この占いと霊能の違いをしっかり認識していただき、自分が相談したい事、知りたいことは、
 どういう人に頼めば良いのかという最低限の判断を冷静にしてから利用するようにして下さい。

 ◆占いや霊能系のサービスを利用する前に、以下のことを自分の中で整理しましょう。
 
 ・本当に知りたいことは?
 ・自分が相談しようとしている事は、占いがいいのか?霊能ある人に聞くのがいいのか?
 ・予算と時間(利用する時間と金額の上限は必ず決めておく方が良いです)
 ・自分の知りたいことは、結果のための手段を聞きたいのか? 結末までの流れを知りたいのか?
  (これは上手くいってないことがあるとしたら、それを改善するための手段を聞きたいのか?それとも
   ただ単に今後今のままだとどうなってしまうのかの絶対的展開だけを知りたいのか?ということです)

 上記のことをあらかじめ整理して、メモして目の前に置いておくだけでも、ムダな鑑定時間やお金を使わなくて
 済むかと思います。例えば私の鑑定料金ですが、現在電話占いで1分180円です。20分話したら3600円に
 なります。3600円あったら庶民の発想で申し訳ないですが、大阪市内の健康ランドで1日遊べます。
 猫缶ならケースで買えます。ランチだって結構豪華なものが食べられる金額です。
 他のサイトが平均250円から2500円超まで、調べたらありましたので、もっと豪華な事も出来るわけです。
 サラ金じゃないですがご利用は計画的に!がまず金銭的被害を減らすコツになるかと思います。

 結構長くなってしまいました。系統立ててもっとわかりやすくとも考えたのですが、煩雑になりそうなので、
 また気づいたことはブログででも書いていくことにします。取り急ぎ、参考になればということで。